2017年03月20日

カイロの紫のバラ



3月19日の深夜にBSジャパンで放送されたこの映画を実況しながら見た。

1930年代のアメリカ・ニュージャージー。
夫のモンクが失業中で妻のセシリアがウェイトレスをやって何とか生活していたが、
モンクは遊び歩いてはいつもセシリアに金をせびる日々。
そんな日常の中でセシリアには心の支えとなる楽しみがあった。
それは映画を見ることであった。
気に入った映画は何度も繰り返し見に行っていた。
そんな時、「カイロの紫のバラ」という映画に夢中になって5回目を見に行った時に異変が起きる。
何とそれに気づいた主役のトムがスクリーンの中から出てきて客席のセシリアの前に現れたのだ。
しかし、そのために映画は進行がとまってしまい他の登場人物は立ち往生してしまう。
異常事態にこの劇場は有名になってしまい、
ハリウッドからこの映画のプロデューサーや配給会社の重役までやってくる。
さらにトム役を演じた俳優のギルまでやってきた。
トムはセシリアに恋をしてしまい現実世界で生きて行くと言い出す。
だが架空の人物が現実で暮らすのは無理だと悟ったトムは、
セシリアを映画の世界に連れて行こうとするのだが・・・

1985年制作のウディ・アレン監督作品である。
この人の作品はテレビでは何度も見ているのだが劇場で見た覚えは無い。
結構深い話をコメディ調で多少皮肉っぽく描くような感じだな。
この作品もいかにもな感じだった。

セシリアの生活振りは確かに同情するに値する部分はあるのだけれど、
身勝手なところは夫と大差無いようにも見えた。
パッとしない生活から抜け出たいという思いはわかるのだが、
結局はハンサムな男から口説かれて有頂天になっているだけなのである。
あえてネタバレしてしまえば最終的には騙されて捨てられて、
また映画に依存した生活に戻っていくのである。
全部妄想の世界でしたってオチの方がもっとしっくりきたかもしれない。

素直に見れば切なくて哀れな結末に見えるのかもしれないが、
俺には自業自得にしか見えなかった。
何にしても依存してしまうのはよく無いな。
確かに映画は心を豊かにしてくれるけれど、
それで嫌な現実が変わってくれるわけでも無い。
現実との戦いから逃げても幸せにはなれないということか・・・

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 映画評論・レビュー ブログランキングへ


posted by ひ辻 at 06:03| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ洋画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/448150535

この記事へのトラックバック